【都城にて】

『DOCOMOMOフォーラム都城』に参加し、解体の危機にある(その後、一転保存へ)都城市民会館を見学しました。
立っているだけでも、じっとり汗ばんでくる、南国独特の、まとわりつくような湿度を感じながら、宮崎市内の建築をいろいろ見て回るうち、我らが『まつりえれこっちゃみやざき2007』の会場に紛れ込んでいたことに気づきました。

宮崎市の中心街、県庁楠並木通りや橘通りなどに設けられた14会場で、パフォーマンス・ダンス・太鼓・弾き語りなど、九州各地から様々な「表現集団」が集い、この祭りの熱気が、市全体を包んでいたのか、と錯覚するほどの盛り上がりを示していました。
【上小沢邸にて】

この家の住まい手は、齢八十を越えた老夫妻で、「見学会開催のために部屋を整理した」のではなく、「いつも、この状態をキープして」います。
「昭和のミース・ファン・デル・ローエ……」この邸宅を一目見た誰もが、こう連想するであろう、力強い空間もさることながら『この家は、骨董品ではない、生きた建築として、今に活かして、最先端のものと伍していく建築でありたい』施主であり、最高のストーリーテラーである上小沢氏と、離れの奥に置かれた、年代物の桐ダンスを指差して、『わたしはアレだけでいいの、アレでじゅうぶん。モノを持たないのは訓練ですよ、練習してください。』爽快な笑顔を浮かべる奥様。モノがないことの豊かさ、ほんとうに必要なものは何か、という問いが、幾度も心に落ちてきました。
【ベルギー大使館にて】
「耐震性とセキュリティ面の不安」から、取り壊しが決定したベルギー大使館で、オープンハウス「old Embassy」が開催されました。「100% design Tokyo」「東京デザイナーズウィーク」ともタイアップしており、家具や装飾品がとりはらわれた邸内には、ベルギー出身のアーティストによる作品が展示され、夜は大使館の庭で、DJを迎えてのクラブイベントでした。
ホールの壁一面に貼られた、フラマン語の散文を眺めながら、螺旋階段で2階にあがると、敷き込みのカーペットに、ベルギーの国歌がくりぬかれていました。ベルギー国歌の「アナグラム」で、壁の散文を作成したユーモラスなこの展示は、Eric Van Hove氏の作品です。
ホールの壁一面に貼られた、フラマン語の散文を眺めながら、螺旋階段で2階にあがると、敷き込みのカーペットに、ベルギーの国歌がくりぬかれていました。ベルギー国歌の「アナグラム」で、壁の散文を作成したユーモラスなこの展示は、Eric Van Hove氏の作品です。
【ふじようちえんにて】

内覧会に参加しました。園庭側、外側、どこからでもだれかが見渡せる、楕円形の園舎で、屋根全体が子供たちの遊び場になる屋上は、木張りのデッキで、ケヤキの大樹が3本、突き抜けて空に伸び、木の周りにはネットが架かり、子供たちの冒険心を誘います。
屋上デッキは、想像以上に【別世界】でした。我らの足下に、幼稚園の教室がある、とは到底思えません。地上に降りて、屋上を見上げると、さきほどまで我らが立っていたデッキが、手の届きそうな位置にあることに気づきました。こんなに低い位置に、あの開放感があったとは……。
園内を忙しく行き交い、来場者に設計プランを熱く語る、設計者・手塚氏の姿と、ロッカー、靴箱等、旧園舎から36年間使ってきた備品が、雨上がりの新緑のように輝いていました。
【グラントワにて】
オープンして1週間、のリッツ・カールトン東京で、ハイティーを楽しみました。三段トレーの先端には、リッツ・カールトン東京のシンボルがついています。ガレリアB1「とらや」ミッドタウン店の内装を手がけたのは、内藤廣。最近の代表作は「島根県芸術文化センター」です。愛称の「グラントワ」は、フランス語で「大きな屋根」という意味。28万枚の石州瓦で覆われた独特の外観、静謐な中庭、洞窟を連想させる折壁のホール、どこを見ても圧倒されます。コンサートを聴きに再度、訪れたいものです。







